作品集
燦彩とはabout sansai
亜鉛華の結晶生成による美しい模様
「燦彩」とは亜鉛華の結晶生成によるもので、結晶の元となる原料が、大量に含まれた釉薬を一定温度で保持することにより、結晶が成長。釉薬成分と焼成条件が上手く一致した時に、大きく綺麗な結晶が生まれます。作品の形状や作家の意図により、敢えてバランスを崩すこともあります。
燦彩釉の見どころは、何と言ってもその結晶の美しさにあるわけですが、螺鈿の様にも、花の様にも見え、見る角度、光線の具合によりその表情を変えます。特に光が当たった時により美しく見えます。またこの釉薬は、流動性があり、流れて底などに釉薬の層が出来ますが、とけ込んだ部分と結晶の層のコントラストは、素晴らしいです。結晶釉は釉薬組成とともに焼成温度、昇温速度、冷却過程など適切にコントロールすることが大切で、それではじめて花模様の外観の結晶を得ることができます。なお、このように窯変的なやきもののため、一つとして同じ物は出来ません。